参考文献はこちら

2013年08月31日

とりあえず、おもやの源助

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おもやの源助(おもやのげんすけ)

新潟県では狸を「貉」と呼ばれる。

その佐渡に伝わる佐渡貉の親分
「二ツ岩団三郎」
の四天王であるともいわれ、
「源助大明神」
とも呼ばれる。

あるとき、
真野町新町
――現在の佐渡市で酒造業をしていた
重屋(おもや)山本半右衛門家の杜氏が酒造に入った際に、
思わず憑いてしまったことがあり、
主人の怒りを買ってしまった。

源助は主人に謝罪し、
杜氏を元に戻し、屋敷の守護を約束したという。

その後、
ある大盗賊が盗みに入ったが一晩中人影が見え、咳払いが聞こえ、
何も盗ることが出来なかったと、
捕まえられた時に語ったという。

山本家に祀られていたが、
昭和に新町大神宮の向かって左側に、
石の祠を造り、
そこで祀られるようになったという。

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2013年08月28日

とりあえず、隙間女

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隙間女(すきまおんな)

現代都市伝説の一つで「1ミリ女」とも呼ばれる。

自分の部屋などの個室で一人でいると、
どこからともなく視線を感じ、
探してみると、
人など入れないような箪笥や本棚等の隙間に、
人の形をした薄い何者かがいる、
というものである。

見つめているのは、
異性の姿をしており、
害はないとか、
目が合うと異次元に連れ去られる、
部屋から出してもらえなくなる、
などといわれる。

根岸鎮衛著『耳袋』に、
戸袋という狭い空間に潜んでいたという女の話があるが、
これが「隙間女」の初出かもしれない。

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2013年08月26日

とりあえず、トイレの花子さん

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トイレの花子さん(といれのはなこさん)

学校の怪談の一つ。

学校の女子トイレの個室を三回ノックし
「花子さん」と呼ぶと現れるといわれ、
他に、三階のトイレ、
個室の場所が三番目、
三回まわる、
三回呼ぶなど、
「三」が共通点となっているようだ。

姿形は主に、
おかっぱ頭の女の子で、
で赤い服もしくは赤い着物と伝わるが、
人形を抱えている、
白い手だけ、
声のみなど、
様々である。

正体は、
空襲やいじめ、狂った親が原因で、
女子トイレで死んだ、女の子の幽霊とする場合が多く、
三つ首の大トカゲとする地域もあるという。

現れるのは、
脅かすだけ、
一緒に遊びたいだけともいわれるが、
異界に連れて行かれる、
殺されるなどともいわれている。

「花子さん」の男子トイレ版に
「トイレの太郎さん」
がいるという。
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2013年08月25日

とりあえず、動く人体模型・骨格標本

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動く人体模型・動く骨格標本(うごくじんたいもけい・うごくこっかくひょうほん)

学校の怪談の一つ。

理科室や理科準備室にある、
骨格標本や人体模型に関する怪異で
「学校の七不思議」の一つ、
もしくは二つとして数えられることが多い。

主に、
骨格標本や人体模型が追いかけてくるというものが多く、
肩を叩かれた、睨まれたなどの目撃証言もある。

実は骨格標本が本物の人骨であるとか、
人体模型の内臓が本物のように動いたりするなどともいわれる。

人体模型の一部を壊してしまったり、
無くしたりすると、
同じ部分を怪我、
もしくは奪われるなどともいわれている。

人間になりたかったのになれなかった悔しさから、
動くようになったとも噂される。
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2013年08月23日

とりあえず、尻引きマンドン

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尻引きマンドン(しりひきまんどん)

兵庫県や京都府、和歌山県の一部でいう河童のことで、
「尻抜き」
「尻引きホンドー(じりひきほんどー)」
とも呼ばれる。

河童が尻子玉を尻から抜くという性質から、
この名で呼ばれるようになったという。

すっぽんの様な姿をしているといわれ、
盆の間、川で泳ぐ子供を、
水の中に引き込むといわれている。

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2013年08月22日

とりあえず、阿波様

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阿波様(あんばさま)

船や漁業の守り神で、
主に千葉県から東北地方にかけての太平洋沿岸の漁村で信仰されている。

「安婆様」「安波様」とも表記されるという。

決められた祠がない事も多いが、
茨城県稲敷市阿波の「大杉神社」では大杉を
「あんばさま」と呼んで信仰しているという。

福島県では「安波祭」が毎年二月の第三日曜日に行われている。

漁を休んで「阿波様」を祀り、豊漁を祈るとされ、
この時期に漁に出ることは禁忌とされている。

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2013年08月21日

とりあえず、荒脛

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荒脛(あらはばき)

主に東北地方を中心に伝承される、
民間信仰の神で
「荒吐」
「荒覇吐」
とも表記される。

旅の際に脛を保護するために巻いた布である
「脛巾(はばき)」の神であるとされることが多く、
旅の安全や足の病気に利益があるとされ、
「荒脛神社」には脛巾や脚絆が多く奉納される。

安産や性病などの下半身全体にも利益があるとされ、
木製の男根や赤い布製の女陰を奉納するところもあるという。

ただしこれらは後に付け加えられた特性ともいわれ、
本来の姿や正体ははっきりしていない。

また、
大和朝廷が神武東征の際に
抵抗したという豪族の長
「長髄彦(ながすねひこ)」と
その兄「安日彦(あびひこ)」は
「アラハバキ一族」と呼ばれていたという。

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2013年08月20日

とりあえず、雨降り石

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雨降り石(あめふりいし)

全国各地に伝わる怪石の一種で
「雨乞い石(あまごいいし)」
とも呼ばれる。

雨を降らせる怪石と知られ、
触れたり動かしたり、
地面に空いた穴の中に投げ入れたりなど、
各地によって雨を降らせる方法は様々で、
干ばつの時には祈祷をする地方も多い。

宮城県仙台市の茂庭周防屋敷の西門には
「雨降り石」と
「お天気石」があり、
石を投げつけることで晴雨を祈ったといわれる。

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2013年08月19日

とりあえず、なめくじら(リクエスト)

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なめくじら

滝沢馬琴著『鯨魚品尺革羽織』にある、
なめくじと鯨を融合したような妖怪。

色は栗梅のようで、
背中に長い筋、
頭よりうなじにかけて黒いぼちぼちがあるという。

歩くと銀色の筋を引くといわれ、
百尋ばかりの長さになるといわれ、
これを「なめくじらの百尋」というとある。

また「くじらの百尋」には
「くじらの小腸」という意味もあるという。

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2013年08月18日

とりあえず、山くじら(リクエスト)

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山くじら(やまくじら)

滝沢馬琴著『鯨魚品尺革羽織』にある、
猪と鯨を合成したようなモノ。

「山鯨」とは「猪の肉」の事を指す。

口ばしは細く、牙は長いという、
一見普通の猪のようだが、長さが十六間もあるといわれる。

描かれている姿は、
上半身のみで前足が見えず、地面を這っているようにも見える。

鯨の様なヒレがついているのだろうか。

『鯨魚品尺革羽織』の「山くじら」の解説の終りに

「これをうるみせ。十二月廿日(はつか)ごろをきげんとす。
 ゆへに廿日草になぞらへ。人よんでぼたんのすい物といふ。」

とある。

「ぼたん」は「猪肉」の呼び方の一つで
「ぼたんのすい物」は「猪肉の入った汁物」の事で、
「山くじら」の解説というより、
猪である「山鯨」の解説をしているように見える。

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2013年08月16日

とりあえず、八尺様(リクエスト)

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八尺様(はっしゃくさま)

インターネットで広く伝わった都市伝説の一つ。

名の通り背が八尺はあるとされる女性の様な姿をしており、
男のような声で「ぽぽぽ」と笑い、
頭に必ず何か被っているとされる。

体験談で目撃された姿は、
白いワンピースと白い帽子の女性であったが、
喪服や留袖であったり、
若い女性から老婆の姿など様々に伝わる。

成人前の男を好み、
魅入られると数日で殺されてしまうといわれ、
誘い出す為に身内の声を真似ることもあるという。

地蔵によって封印されている為、
とある地区
――体験者の父親の実家――
からは出られないといわれ、
その地区を出れば手は出せないといわれていた。

その後、封印の地蔵が破壊されてしまったとある為、
全国各地に出る事が出来るようになったともいわれている。

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2013年08月14日

とりあえず、くねくね(リクエスト)

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くねくね

インターネットで広く伝わった現代都市伝説の一つ。

田んぼや川などにくねくねと動く白、
もしくは黒い存在で、
これを見てしまうと精神に異常をきたすといわれている。

ある兄弟が田舎の祖父母の家に遊びに来ていた時、
遠くの田んぼでくねくねと動く何かが見えた。

兄が双眼鏡で覗いてみるとたちまち青ざめ、
弟が見たいとねだっても、
見ない方が良いと言った。

その晩、兄は精神に異常をきたし、
祖父母の家に引き取られることになったといわれる。

その後、
兄はあの時見た
「くねくね」
のようになり、山へ放たれたともいわれる。

「狐憑き」や「通り悪魔」の類とも考えられる。
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2013年08月12日

とりあえず、紫鏡(リクエスト)

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紫鏡

現代都市伝説の一つ。

「紫鏡」という言葉を二十歳まで覚えていると、
死んでしまうという怪異で、
死ぬ以外に、
幽霊を見る、
結婚できない、
不幸になるなどもある。

ある女の子が悪戯で
手鏡を紫色に塗りつぶしてしまったが、
どんなに洗っても落ちなかった。

その女の子はその事を悔い、
二十歳になった時に
「紫鏡」
と呟いて衰弱死してしまい、
それからその言葉は呪いの言葉となってしまったといわれている。

対策としては、
「白い水晶」
「ピンクの鏡」などの
呪力を打ち消す力を持つ言葉を覚えておく、
横断歩道の白い部分を踏む、
などがある。

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2013年08月10日

とりあえず、アフンラサンペ

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アフンラサンペ

アイヌに伝わる妖怪で
「あの世に棲む化け物」
という意味を持つ。

不吉な妖鳥で、
知らずにこの妖怪が作った枯れ枝の小山を拾って焚いてしまうと、
家の近くに現れて夜通し恐ろしい声で
チャランケ――談判してくるという。

ケナシウナラペの正体ともいわれている。

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2013年08月09日

とりあえず、あぐどかじり と ぬのばひ

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あぐどかじりぬのばひ

青森県八戸市に伝わる妖怪。

小雨の降る晩に
「あぐどかじり」と「ぬのばひ」が現れて、
藪の中を歩き回るといわれている。

外見や人に害を為したか等は伝わっていないが、
「あぐどかじり」の
「あぐど」とは
「踵」のことで、
そこに憑くといわれている。

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2013年08月08日

とりあえず、赤蜂

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赤蜂(あかはち)

石川県羽咋郡富来町
――現在の志賀町に伝わる、怪火を発するという妖怪。

六月十七日の夜赤い灯火のような
「龍灯」を見ることがあるが、
これは「赤蜂」という妖怪の仕業だといわれている。

住民としては当たり前のことなので、
不思議でもなんでもないのだという。
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2013年08月06日

とりあえず、明石様

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明石様(あかしさま)

神奈川県横浜市に伝わる妖怪。

昔、明石御前という殿様がいた。

乱心しており、いつも人を斬りたいと願っており、
あるとき外に出て、
そこで遊んでいた猟師の女の子を斬ってしまったという。

以来、この地域では子供を叱る文句として
「明石様が通るから外に出てはいけない」
と、言うようになったといわれている。

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2013年08月05日

とりあえず、赤テン鳥

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赤テン鳥(あかてんどり)

秋田県仙北郡角館町
――現在の仙北市の愛宕山付近に棲むと伝わる怪鳥。

子供を泣き止ます時
「天狗の太鼓が聞こえる」とか
「赤テンドリが飛んでくる」と言うという。

「テンドリ」とは
農家の囲炉裏で使う鉄製の湯沸かしの事で、
「赤テンドリを飛ばす」とは、
火を付ける事を意味するという。

その正体は不明とされている。
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2013年08月04日

とりあえず、アイヌソッキ

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アイヌソッキ

アイヌに伝わる妖怪。

海に棲み、
上半身は人間、
下半身は魚という姿をしており、
所謂「人魚」である。

「アイヌソッキ」の肉を食らえば
千年生きられるといわれており、
そこも「人魚」と似る。

貴重な獲物の為、
捕えた場合は、
例え「話して欲しい」と懇願されても
放さない方が良いといわれている。

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2013年08月02日

とりあえず、分部火

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分部火(わけべのひ)

『諸国里人談』にある怪火。

伊勢国安濃津
――現在の三重県津市の塔世川川上に分部山と呼ばれる山があり、
そこから小さな火が五十も百も現れ、飛び回ったという。

後に五六尺ほどの塊となり、
塔世川の川の流れよりも速く川を下ったといわれている。

塔世ヶ浦から、
老婆顔が渦中に見られる
「鬼の塩屋の火」
と呼ばれる怪火が現れ、
はげしくぶつかり合うといわれている。

一つに固まったり分かれたりを繰り返し、
一方は川上へ、
一方は沖へと向かうという。

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