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2099年01月01日

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2025年04月20日

とりあえず、もる火

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もる火(もるび)

主な出身地:青森、宮崎

青森県五所川原市に伝わる怪火で、
宮崎県東諸県郡や南那阿郡
――現在の日南市と串間市では
「もり火」
と呼ばれる。

雨の降る夜、水死者や首吊りのあった場所に出るといわれる。

真っ青な火で、
頭から胴にあたる部分は人の指より少し太いほどで、
足にあたる部分はぶら下がっており、
ふわふわと浮かんでいるという。

悪口を言ったり、
打って細かく砕いたりするとその人に憑くといわれ、
とても恐れられている。

念仏を唱えると去るといわれ、
また灯火のある部屋には入らないといわれる。
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2025年04月19日

とりあえず、棒振り

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棒振り(ぼうふり)


主な出身地:高知

高知県吾川郡の大崎村寺
――現在の仁淀川町の寺村や
吾川郡神谷村
――現在のいの町と
高岡郡越知町の野老山(ところやま)に出たという怪異。

山中で棒を振るような音を立てて、
目に見えないモノが通るという怪異で、
越智町では「ビコービコー」と鳴くともいわれている。

遭遇した場合は、うつ伏せになってやり過ごすと良いとされる。

神谷村では、
山中で手杵を振るような音で
「ブリブリ」と呼んでいたといわれ、
次のような話が残っている。

紙すき場から張り板を担いで帰る途中の人がおり、
板が重かったので立てて一休みしていた。

そこに「ブリブリ」が後ろから現れて通り過ぎようとしたが板にぶつかり、
ひっくり返ったという。
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2025年04月17日

とりあえず、黒髪切

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黒髪切(くろかみきり)

主な出身地:東京、三重

天鵞絨(てんがじゅう)の化け物とも呼ばれる妖怪で、
その姿は天鵞絨のように真っ黒だという。

天鵞絨とはビロードのことである。

元結の際より髪の毛を気づかれないように切り落とすといい、
切り落とされた髪は、そのままの形で落ちているという。

黒髪切に遭遇したという女中の話がある。

ある屋敷に長年奉公している女中がいた。

夜中に厠に行こうとすると、
突然黒い何者かが現れ頭にあたり、女中は気を失ってしまった。

物音に集まった人たちが女中を介抱し、
女中は気を取り戻したが、髻が二間ほど離れたところ落ちており、
そこにビロードのような真っ黒な怪物が立っていたという。

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2025年04月02日

とりあえず、火吹き鳥

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火吹き鳥(ぴーふきとぅり)

主な出身地:沖縄

沖縄県八重山地方に伝わる怪鳥

「ヨーラサー――五位鷺」のことだといわれる。

この鳥が夜中、
鳴いて通るところでは事件が起きるといわれていることから、忌み嫌われている。

鳴き声を聞いたとき
「ナーマヤード――長間家だよ」
と唱えながら、
杵で木臼を三回叩けば魔除けとなるといわれている。
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2025年04月01日

とりあえず、あぎょうさん

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あぎょうさん

主な出身地:放課後の学校

放課後に学校に遅くまで残っていると現れるという妖怪で、
「あぎょうさんさぎょうご、いかに」
と問うてくるという。

問に答えられれば消え去るが、
答えられないと噛みつかれたり、
殺されたりしてしまうという。

教室の天井から降って来るとか、
「あぎょうさん」の話を聞いた人の所に現れるとかいわれる。

似たような妖怪に
「ヨダソウ」や
「しなば草」などがあるが、
どれも同様に、答えがわからなければ不幸が訪れるものである。

「あぎょうさん」の問の答えは
「あ行3さ行5」つまり「うそ」であり、
「ヨダソウ」「しなば草」は
逆さまから読めば「うそだよ」と「うそばなし」となる。
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2025年03月30日

とりあえず、兎狸

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兎狸(うさぎたぬき)

主な出身地:徳島

徳島県に出たという化け狸。

三好郡昼間村
――現在の東みよし町と
辻町
――現在の三好市
の間の吉野川沿いにある高岡という小さい丘に出たという。

兎に化けてそろそろ走り、
捕えやすそうな獲物のふりをするというが、
捕まえようとしても逃げられ、
高岡を何度も走りまわされるという。
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2025年03月23日

とりあえず、岩魚坊主

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岩魚坊主(いわなぼうず)

主な出身地:岐阜、福岡、東京など

岐阜や福岡、東京の伝承に登場する妖怪。

毒もみ
――山椒の皮汁などの毒物を流して魚を痺れさせて、浮かんできたのを獲る漁法――
で魚を獲ろうと話しながら昼飯を取っていると、
そこに坊主が現れて殺生はいけないと説いてくる。

体よくあいさつをして帰らせようとしても去らないので、
団子や飯、汁を与えると貪るように食べて、やっとのことで帰っていった。

忠告を無視して毒もみをし、大量の魚が浮かんできた中に、
六尺あまりの岩魚がいた。

その腹の中には先ほどの坊主に与えた団子や飯がそのまま残っていたという。

岩魚以外にも山女や鰻などが坊主に化けて出てくるということもあるが、基本は同じである。
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2025年03月22日

とりあえず、いそがし

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いそがし

主な出身地:不明

松井文庫蔵の『百鬼夜行絵巻』に犬の様な顔をした、
走る男のような姿で描かれている。

解説はないためどのような妖怪かはわからないが、
水木しげる著『図説日本妖怪大鑑』によれば、
いそがしに憑かれたものは、じっとしていられなくなり、
じっとしていると落ち着かなくなるといわれ、忙しくすれば落ち着くとある。

国書刊行会刊『妖怪図巻』の解説によれば
「妖怪「いそがし」の絵は、室町時代に描かれた
『百鬼夜行絵巻』に登場する化け物の一つをモデルとしたもので、
鳥山石燕は『画図百器徒然袋』に「天井嘗」として描いている」とある。
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2025年03月21日

とりあえず、小豆洗い

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小豆洗い(あずきあらい)

主な出身地:島根他全国各地

川や井戸で小豆を研ぐような音をたてる妖怪で、
中には「小豆を研ごうか、人とって食おうかしょきしょき」と歌うのもいるという。

歌うだけで人を食らうことはほとんどないが、
島根県出雲のは人を取ることもあるという。

狐狸や川獺、狢や蝦蟇が正体であるともいわれているが、
中には殺された人の幽霊が小豆洗いになるということもあるらしい。

法華寺の小僧は小豆の数を正確に当てるという才を持っており、
住職も跡を譲ろうと思っていたが、
それに嫉妬した同宿の円海は小僧を殺して井戸の中に沈めて事故死に見せた。

その後井戸に小僧の幽霊が現れ、
小豆を投げたり、数えたりして皆を怯えさせ、
円海の所業はばれ死罪となったと、
多田克己編『竹原春泉 絵本百物語―桃山人夜話―』にある。
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