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2099年01月01日

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2023年10月21日

とりあえず、龍

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主な出身地:中国、日本全国

中国より遥か昔に渡来した竜は
妖怪というよりも神様というべきもので、
日本でも水神や海の神として祀られている。

雨乞いの儀式では、竜を怒らせたり、
竜の潜む淵の水を水源地へ撒いたりして雨を降らせようとする地方もある。

竜の姿は頭が駱駝、
角は鹿、
目は鬼、
耳は牛、
胴は蛇、
鱗は鯉、
爪は鷹、
掌は虎に似ており、
口髭があり、
喉の下には一枚だけ逆さまになった鱗
――逆鱗を持ち、
声は銅鑼を打ったような音に似ているのだという。

鯉が滝を登りきり、
竜になったという伝説から、
登竜門という諺が出来たという。

中国の竜に日本に伝わる蛇神信仰と水神信仰が結びつき、
それが日本の龍となったという。
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2023年09月11日

とりあえず、鵺

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主な出身地:京都・大阪・兵庫他

仁平の頃、天皇が毎晩のように怯えるが、
高僧の秘法を持ってしても治らない。

毎晩のように御殿の上に現れる黒雲が原因だとわかり、
源三位頼政が黒雲の中に怪物を見つけ矢を射って打ち落としたという。

それは頭が猿で体が狸、手足が虎で尻尾が蛇、
鳴き声は鵺
――夜中や夜明けに寂しげな声で鳴くトラツグミという鳥のこと――
の怪物であった。

本来の怪物の名前は不明であるが、鵺が名前として定着している。

死体はうつぼ舟に乗せられ川へ流され、
流れ着いた先という大阪府大阪市都島区や兵庫県芦屋市で埋葬され、
祟りを恐れ鵺塚を造ったとされる。

頭が猫、体が鶏の姿で、
目は大きく不気味に光る鵺も現れたことがあるといわれている。

掴み所のない怪人物を鵺的人物ともいう。
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2023年08月31日

とりあえず、芝右衛門狸

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芝右衛門狸

主な出身地:兵庫県、徳島県

兵庫県や徳島県に伝わる狸で
『桃山人夜話 絵本百物語』
の記述は次の通りである。

芝右衛門という百姓がおり、
よくそこへ古狸が残飯を貰いに来ており、
哀れに思った芝右衛門はわざわざ飯を狸のために残してやっていた。

あくる日、
芝右衛門が狸に人に化けて来てみろと言ったところ、
五十過ぎの老人に化けてきた。

狸は古代に詳しく、
話を聞いてた芝右衛門は物知りになり、
皆にもてはやされるようになった。

その頃、難波
――現在の大阪から「竹田出雲」という芝居が十日ばかり興行に来ており、
老人に化けた狸も芝居を見物しに行ったが、
帰り道に運悪く犬に噛まれ死んでしまった。

死後半月たっても人間のままだったが、
二十四五日して遂に古狸の姿に戻ったという。
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2023年08月14日

とりあえず、夜行さん

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夜行さん

主な出身地:徳島、高知、他全国各地

髭の生えた一つ目の鬼であるといわれており、
徳島県では節分の夜に食事のおかずのことを話していると、
毛の生えた手を伸ばしてくるという。

正月二月の子の日、
三月四月の午の日、
五月六月の巳の日、
七月八月の戌の日、
九月十月の未の日、
十一月十二月の辰の日は、
百鬼夜行日とされ妖怪が活動する日とされ、
その夜、夜行さんは首無し馬に乗って徘徊するといわれている。

出会うと投げられ蹴り殺されてしまうが、
草履を頭に載せ地に伏せれば助かるとされる。

高知県高岡郡越知町野老山辺りでは
「ヤギョー」
と呼ばれ、
姿は見えないが夜の山道を錫杖を鳴らして通るといわれている。

首無し馬の方が全国各地に伝わっており、
徳島県吉野川下流から香川県東部では首無し馬を夜行さんと呼んでいる。
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2023年07月31日

とりあえず、二口女

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二口女

主な出身地:全国各地

下総にとある継母がいたが、
先妻の子に飯をやらず自分の子だけに飯をやっていた。

ついに先妻の子は病気になり、
そのまま餓死してしまったがその四十九日、
薪割の仕事をしている男の鉞が継母の後頭部にぶつかり、
ぱっくりと口のように割れてしまった。

その傷がそのまま口になり絶えず痛むが、
食べ物を入れると痛みが治まったが、
後頭部の口は継母に謝れと言い続けたという。

また先妻の子を恨みながら餓死させ殺してしまうと、
二口女の子供が生まれてくるという。

髪の毛を蛇のように動かし、
器用に後頭部の口に食べ物を運ぶ。

後頭部の口はあることないことを言って苦しめるが、
やはり食べ物をやると静まるという。
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2023年07月11日

とりあえず、千千古

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千千古

主な出身地:不明

『太平百物語』に記されている怪異。

ある城下の大手前門の前に、
鞠のように丸い化け物「千千古」が現れ、
ふわふわと浮きながら上下左右に揺れ、
揺れるたびに奇妙な音を鳴らすということがあり、
人々の間で評判となった。

この噂を聞いた小河多助という若侍が正体を暴いてやろうと、
門の前で待ち伏せをした。

すると噂通りに「千千古」が現れたので、
刀で素早く斬ると手ごたえがあり「千千古」が地面に落ちたので、
飛び掛って捕まえ助けを呼び正体を見ると、
それは鈴が中に入っている正真正銘普通の鞠だったという。

何者かが悪戯で鞠に鈴を入れ、
縄を張って鞠を浮かせて、
驚かしていただけだとわかり、皆で大笑いしたという。
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2023年06月19日

とりあえず、雨女

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雨女

主な出身地:不明

鳥山石燕著『今昔百鬼拾遺』に描かれている妖怪で
「もろこし巫山の神女は、朝には雲となり、夕には雨となるとかや。雨女もかヽる類のものなりや」
と記されている。

これは男女の契りを表した
「朝雲暮雨」という故事成語であり、
吉原遊郭を風刺した石燕の創作であるともいわれている。

現在では雨女は雨を呼ぶ女の妖怪として伝えられており、
それが転じて出かけたり用事があるときによく雨に降られる人物を
「雨女」
「雨男」
と呼び、その対義語として
「晴れ女」
「晴れ男」
とも使われている。
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2023年06月12日

とりあえず、高女

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高女

主な出身地:不明

遊女屋の二階を覗いて歩く妖怪。

嫉妬深いが男に相手にもされない女が、
この妖怪になるといわれている。

鬼女の一種であるといわれ、
体の長さを自由に伸ばすことができるという。

鳥山石燕著『図画百鬼夜行』に
「高女(たかじょ)」が載っているが説明はなく、
実際にはどのような妖怪なのかはわからない。

画から判断し、
上記のような妖怪であると考えられたのだろうといわれている。
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2023年06月05日

とりあえず、浪小僧

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浪小僧

主な出身地:静岡県

静岡県浜名郡伊佐見村曳馬野(ひくまの)
――現在の浜松市に伝わる妖怪で、
ある少年が田仕事の後川で足を洗っていると草陰から声が聞こえた。

そこには親指ほどの大きさの浪小僧がおり、
大雨で陸に上がったが戻れなくなったので助けて欲しいと頼むので、
少年は海に戻してやった。

その後日照りが続き少年の田も枯れ、
海で途方に暮れていると浪小僧が現れ、
父が雨乞いの名人なので先のお礼に雨を降らしてもらうと言った。

雨が降るときは東南で浪を鳴らし、
上がるときは西南で浪を鳴らすと言い、
間もなく雨が降り、少年と村は助かったという。

似たような話は静岡各地にあるようで、小僧であったり、
仕事を手伝ってくれる藁人形であったりするため、
そのことから浪小僧は河童の仲間ともいわれている。
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